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株主と銀行を守る              [天成人後]


 古賀茂明氏の受け売りになるが、汚染水問題などでどうにもならなくなっているように見える Organization 格、東京電力がどうして破たん処理されないのか、分からない。

 東電のシナリオとは、こうだろうか。 いやいや土壇場になって数多ある問題が表面化し、世論に押されて政府が前面に立つ。  何の事は無い、税金を投入すると言う事だ。  その前にやる事があるだろう。  地域独占の電力会社から電気を買わざるを得ない仕組みに、GHQの頃からされていた庶民、国民と。 その企業経営に株主として参画した者、また資金を貸し付けた銀行の責任は、とてつもなく違う。  株式市場や金融といった資本主義の根本と、そのリーダーが何かと口にするフェアネス(fairness)は共存しているか?

 資本主義で、時として株への投資が莫大な利益をもたらすのは、投資側が企業をその洞察、さらには慧眼とまで呼ばれるような眼力で見極めるからであろうからであり。 それに失敗すれば株はただの紙切れになるという事が、資本主義のフェアネスを担保している。  また、巨大 Organization 格 である銀行が安全な貸付先を求めるのは最も肝要な事で、人様から預かった資金をおかしな企業に貸し付けていたら、やはり債権を失い専門家としての能力を厳しく問われるというのが、フェアだろう。  彼らの大好きな、結果。  その結果論としてここでフェアネスを論じて、なんの不都合もない。

 結果論で言わせてもらう。 なぜ、東京電力のような会社がいまも破たん処理されず堂々存在し続け、その株主や貸し付けている銀行がのうのうと守り続けられるのか。 


追記:
株価は下がったろうが、貸し付けた銀行はほんとに無傷だ。 手鏡で葬られた植草氏のブログによると東電のメインバンクは 日本政策投資銀行 といい、財務省OBの最大の天下り先組織だという。 自分らのおいしい天下り先を温存する為に東電破たん処理をさせない、そんな馬鹿なと思うが、それが冗談や洒落でないのが、いまの日本なのだと思う。


 神の望まない経済成長              [苔の生すまで]


 なぜ世界経済が低迷しているのかと言えば、それはこちらから見れば明々白々の事で。 神がそれを望んでいないからだ。  自然の創造主である神という二段論法を出さなくても、我が日本においては自然そのものが神である。  これは何千年か遡れば地球上全ての地域で共有されていたもので、いささかも新参の突飛な感覚ではない。   市場には神の手が宿るという向こうの理屈を、逆手に取ろう。   人類文明、もしくはそこでいまや神のように崇められる 経済 を。 神は、疑問に感じておられる。


 甘利大臣の情緒論              [おかしな帝王学]


 東電の柏崎刈羽原発再稼働に対し、報道ステーションに生出演した甘利大臣は 「情緒論と言うのは判断を誤る」 として、再稼働に反対する新潟知事や多くの国民感覚を 情緒 で切り捨てようとした。 情緒に流されているのは、そちらだろう。 

 貸し付けている銀行や株主を守り、東京電力という組織を守る。 今もこれから老後までも、安心してこれまで通りやって行きたいという 情緒 に見事に応えているのが、あなた方の政治ではないか。 市井の人々の感覚を馬鹿にするのも、いい加減にしていただきたい。  情緒で票を取り、情緒で政権運営を円滑に進めるあなた方が、何を言うか。 


追記:
メディアを通じて、情緒論に流される非論理的、非科学的な者どもとして、人々のまさに情緒に訴える。 変人として葬る。 これらは民主主義の原理運動の敵が最も得意とする手法であり、我々はこの sophisticate されたやり口に、もっともっと詳しくなくてはならない。 


 自民党の情緒政治              [懲戒免職]


 シーリング(上限)が外されたと言って、政権与党 自民党では族議員、大いに結構という風潮なのだそうであり。 またも巨大な予算要求がなされているという。 去年度でさえ予算の半分しか税収がない状態で、つまりは半分を借金、国債で賄っている状態であったのに。 消費増税をひかえ、とらぬ狸の皮算用。 行け行けどんどんのぶんどり合戦、社会保障のみに使うといったうたい文句は、どこに行った。

 言う事がいい、「これまで社会保障に回さざるを得なかった必要な予算を、やっとちゃんとしたところに付けられるようになった。」 ? 選挙で世話になったところへの、恩返しだろう。 投票と予算要求、政策が、情緒に牛耳られている。 霞が関の情緒と、日本社会の強いものの情緒。 これに加えて、米国の情緒に機敏に反応するのが、自民党の政治なのである。


 四時間かかっていた、新幹線              [近藤 武]


 1964年10月初旬。 祖母とその田舎に帰るのに途中まで、出来立てほやほやの新幹線に乗った。 東京から新大阪までだったが、開通当初はしばらく三時間ではなくて、四時間かかっていた。 車内にはアナログの速度計があって、食い入るように見た覚えがある。 食堂車は無く、ビュッフェと呼ばれる車両があった。 食堂で座って悠長に食事などしている暇はないという事で、カウンター式の軽食を出すサービスだった。 電子レンジという、当時最先端の設備が備えられた。

 空気ばねは勿論の事、ATS を飛び越え ATC 。 架線は合成コンパウンド等と、日本中の少年が新幹線のオーソリティーだった。  日本では敗戦後、たった十九年で 「夢の超特急」 が実現し、アトムが産声を上げ、西洋ではビートルズが出現し、アメリカはベトナム本格介入直前である。 


追記:
通信衛星による放送や、有人地球周回飛行。 アポロ計画が始まった時期でもある。 宇宙時代、科学時代と。 人類は輝かしい明るい未来を、信じて疑わなかった。 


たった 0.3 平方キロメートルの不安              [Pub 居酒屋]


    いやぁ、知らなかった。 あれだけ大騒ぎしてた福島の汚染水問題は、たった 0.3 平方キロメートルの海域の話しだったなんて。       俺も土曜の夜中、日曜の朝方か。 休みだったから、生で観ててさ。 感動しちゃったよ。    安倍総理の、あの自信に満ちた英語のスピーチ。  サッカーの審判みたいなジェスチャーで、「汚染水の問題は、完全にコントロールしている」ってさ。  日本人より先に世界中に知らせるなんて人が悪い、なんて思ったけど。 俺も 汚染水 気になってたから、すっげー胸のつかえがとれて。  それで 「Tokyo!」 だろ。 もう、興奮! 安倍さん、かっこいいっ。          シルクスクリーンだか、ケルトフェンスだか。外洋との境にある、魚の網みたいなの。 ハイテクで、水の分子だけ通してるって事だろ。 知らなかったよ。         でも、東電はコントロールしきれてないって言い出したぜ。       ばかっ、東電と安倍さんと、どっち信じるんだよ。  東京がオリンピックに決まって、なんか まずいわけ?


牧民ツールとしてのオリンピック          [天成人後]


 オリンピック開催地決定の IOC 総会は、テレビ各局が週末とはいえ深夜にもかかわらず競って生中継し、その余韻はまだそこここに漂っている。 自国開催のオリンピックを生きている間に見られそうだ(人によっては二度)ということは素直に喜びたいが、正直、このお祭り騒ぎには違和感を覚えている。 確かに時差もなく各競技が見られ、運が良ければそれを会場で生で観る。 日本選手たちは、ホームで戦う事が出来る。 しかしそれを除けば、あとはお決まりの 経済効果 というやつか。

 再三 申し上げた通り、日本はすでに世界の最先端に突入していて、それが白人国家でないと言う事が、西洋にとっても日本にとっても、またアジアにとっても妙におさまりの悪い事になっている。 2020 年の東京オリンピックを機に、日本の最先端ぶりが世界の共通認識、常識となれば嬉しいが。 ここのところの騒ぎを見ていると、あと七年でそうなれるかどうか極めてあやしい。 端的に言って、税に禄をはむ、公に属する者。 そしてそのまわりで踊るものが、二流のままなのだ。 

 だれもが笑顔の祝賀ムード、というのは。 この日本においては非常に大きな、言ってみれば エセ・ポジティブパワーも持ち合わせる。 汚染水も消費増税も小さな問題にされ、オリンピックが牧民のツールとして使われてしまう。


1936 年、ベルリンオリンピック – ヒトラーの牧民          [才蔵]


 麻生大臣が得意然として 「ヒトラーは民主的な選挙で選ばれた政権なんですよ!」 と発言していたが。 朝からパチンコに並んだり、地上波ひな壇バラエティーばかりを見て若手芸人には異常に詳しいなどという日本人を除けば、この国のたいていの市井の人々は、そんなことは良く知っている。 だからいまはまだ一部に過ぎないが、我々はあなた方を警戒している。 

 1933年に、その民主的選挙でヒトラーは政権を奪取し。 三年後の 1936 年(昭和十一年)、ヒトラーのオリンピックと言われる ベルリンオリンピック が開かれた。 大いにナチスドイツの国威は発揚し、その三年後ポーランドへの侵攻を皮切りに第二次世界大戦が始まる。 芸人顔負けの演説術でドイツ大衆を魅了したヒトラーは、オリンピックを最大限利用した。 近代オリンピック、最大の汚点である。


追記一:
その次の 1940 年(昭和十五年)に開催される予定だったのが 幻の東京オリンピック で、これは世界大戦の激化で中止された。 尚、同年の冬季オリンピックには札幌が開催地として予定されていたらしく、やはり同じ理由で中止されている。

追記二:
ヒトラーのような人物が自らの考え・判断であのような事をしたのであれば、人間というのはあまりにも悲しい。 もののけのようなものに操られて、自分を無くしていたのだと思う。 しかしヒトラーに限らず、特別な地位に就いたものは大なり小なりみな自分以外の何者かに操られる。 集団的自衛権とやらに固執し、憲法九条改定に血道を上げる。 おじいちゃんの亡霊や、他国のそれもごく一部の思惑に操られる総理大臣などというのは。 ごめんだ。


汚染水と東電の破たん処理              [おかしな帝王学]


 参院選前から言われてきた汚染水流出の問題が、参院選(平成二十五年七月)の投票が済んだ翌日、満を持したかのように東電より公表された。  このえげつなさ。

 もとよりこの問題は、熊取六人衆の生き残り、小出裕章氏らによって震災直後から言われていた。 遮水壁を造り汚染水を閉じ込めろと。 場当たり的な対応に終始し、再稼働容認の親玉が圧倒的な勝利を参院選でおさめた翌日に、認める。  この東電が、オリンピック招致前のどさくさに紛れて。 当然されるべき破たん処理を免れながら、返済の必要の無い税金を引き出す。  汚染水処理費とは言えないので、研究費だかなんだか、逃げ道を確保した 政府出費 だ。 

 しかもそれでも足りないと、電気料金再値上げだそうだ。 どこまでこの日本ではおかしなことがまかり通るのだろう。  株主と債権者、つまり東電に金を貸しているものの責任を問わずして市井の人々に尻拭いさせるのは、あまりに話がおかしい。  海外に原発を輸出し、しきりと再稼働をしたがる現政権。  まず何よりも先に、東京電力の 破たん処理 があるべきではないか。



リニア新幹線と補正予算              [天成人後]


 東京・名古屋間のリニア新幹線計画が発表された。 総工費は 五兆円 だという。 これが巨額だとして、この計画は二の足をふむ状態だったとも言う。 何の事は無い、今回確実に来年(2014年)の四月から引き上げられるという 消費税 の景気へのマイナス効果を相殺するため景気対策として組まれる補正予算と、ほぼ同額だ。 

 消費税率二%分に当たるという 五兆円 を、景気対策として補正予算に充てる方針が政府により示されている。 馬鹿な国民が何万円か懐にしまいこんでいるなら、それを召し上げて政府が配ろうという。 社会保障うんぬん、一千兆の財政赤字の解消などとは縁もゆかりもない、単なるばらまきではないか。 選挙の恩返しか?

 消費税率は一%ずつ上げればいいのではないかという論調に対しての、これが解答なのだという話も耳にする。 確かに二%分を国民の為に使えば、その話はつじつまが合う。 では、なぜ取り立ててからまた配るのか。 使う権限が、市井の民から政府に移るという以外、そこに理由がない。 馬鹿な国民が懐に貯めているならそれを集めて、優秀な人間がその使い道を決定しようという、あくまで国民を馬鹿にした政策としか映らない。

 十何兆と言う補正予算も最近ちょくちょくあった。 補正は正規の予算に比べ査定が甘く、古賀氏いわく二流三流の予算の側からして見れば絶好のチャンスであるという。 景気景気、景気対策という題目のもとで、どれだけの血税が浪費されたか。 兆という単位の前では、一億は一円になる。 頭で分かってはいても、実感が無い。 そこをいいように牧民された我々は、もっともらしい理由で黙らされ、好き勝手に公金を使われて来た。 


追記:
先述した竹村健一氏により八十年代に放送されていた 「世相を斬る」 で聞いた氏の話しで。 「みなさん一兆なんていう金額がどんなもんか、百万や一千万なら実感が湧くでしょうけど、億を超えて一兆になると分からんでしょう。 九州にくまなく新幹線を造って、だいたい一兆なんですよ。」 こう聞いた記憶がある。 当時の(昭和末期)建設費として示された金額だったが、理解の助けになった。 ちなみにあの 東京スカイツリー の建設総工費は 650億円 である。


Sweet Caroline - スウィートキャロライン          [近藤 武]


 故・ジョンFケネディの遺児であるキャロライン女史が日本の次期大使と決定したというニュースを聞いたとき、頭の中で繰り返し流れて止めようがなかったのが、ニールダイアモンド (Neil Diamond) のスウィートキャロライン (Sweet Caroline) だった。  今日になって、この曲が本当にこのキャロラインについて歌ったものだと聞いて、不思議な感覚にとらわれている。

 1969 年、まだ中学生だったその頃から、AMラジオのヒットチャート番組に夢中だった。 円熟期のビートルズ、デビューしたてのエルトンジョン、レッドゼッペリン。 まだシュープリームスのダイアナロス、盲目の天才少年スティービーワンダー。 そしてシングルヒット専門の、エジソンライトハウスやらフライングマシーンやら。 さらにピンクフロイドの 「夢に消えるジュリア」 (Julia Dream) などまで。  60 年代から 70 年代 にかけて。 ビルボードに代表されるヒットチャートが、日本においても、このように幸せだった時代があるだろうか。

  そんな頃、ニールダイヤモンドの 「スウィートキャロライン」 がチャートの上位に食い込んだ。  すぐその後に、エルビスプレスリーがカバーするのを映画で見る。 アクション入りの、このライブバージョンも好きだった。 


追記:
米国が国としてやってきた事、やっている事、やろうとしている事については。 率直に言って、いろいろある。 しかし我々はアメリカの大好きなところ、中でもとりわけ 音楽 に関しては、あちらが思っている以上に思い入れがあり、それを生み出した背景、土壌に対して敬意を感じている。   新駐日米大使が、父の 「黒人の声をきく」 というテーマの次に、東洋の黄色人種の 「日本の声をきく」 という役割をもし担ってくれるのなら、うれしい。


参照:
≪ アメリカ と言えば ≫
http://okashina-teiougaku.blog.so-net.ne.jp/2010-05-17


Sweet Caroline

When I heard the news that Ms. Caroline, an orphan of John F. Kennedy, was selected to be the next US ambassador to Japan. It was Neil Diamond's "Sweet Caroline" that drifted into my head repeatedly and it was stuck in my head. Today, I found out that this number actually sung about this Caroline. I am feeling strange now.

In 1969, I was still in junior high and crazy about the hit chart program on the AM radio. Listening 'the Beatles' in the later years, 'Elton John' was just making his debut, 'Led Zeppelin' as well. 'Diana Ross' was still with 'Supremes', the blind Boy Wonder 'Stevie Wonder'. 'Edison Lighthouse' who specialized in single hits, and 'Flyingmachine'. Furthermore, 'Julia Dream' of 'Pink Floyd'. Was there any other time when a Hit Chart, that represented on Billboard, was happy in this way?

At such a time, Neil Diamond's "Sweet Caroline" rose to higher rank on the chart. 'Elvis Presley' covered it in his movie right after that. I liked Elvis' live version as well which contained his dance actions.

                            2013.9.22


Postscript:
Frankly speaking, I would like to mention my opinions about the things what the United States have done, is doing, and is willing to do. However, the part of which I love, above all, in particular, is the music. We are devoted to their music more than the Americans think and feel respect for the background, the soil which produced them.
I hope she could hear the voices of Japan, especially in Okinawa.




血統書付のスピッツ              [近藤 武]


 犬と言えば、雑種だった。 ちらほら出だした金持ちが、血統書付の犬を飼うだけで。 日本の犬は、何とも言い難い姿形の雑種がほとんどだったのだ。 生まれる子犬は今のように犬種で姿が決まるのではなく、出たとこ勝負の見た目だった。 いまでは、外を出歩く猫にこれがまだ少し残っているだろうか。

 当時言われた事に、「純粋種は体が弱い、雑種は強い。」 というのがあった。 遺伝として、遠いところからの掛け合わせが優秀であるというのは、確かに広く知られた話だ。 人間のハーフは、美しく聡明であることが多いような気もする。

 東京オリンピックの頃の日本では、犬種の付いた犬としては。 スピッツ、ブルドッグ、シェパード。 しゃれたところで、せいぜいコッカスパニエル、プードル、ペキニーズぐらいではなかっただろうか。 最大の犬は、セントバーナード。 最小の犬は、チワワ。 少年マガジンやサンデーのページの端で、学んだ。

 和犬についての血統書は、闘犬用の犬あたりでないとあまり聞いた事が無いような気がする。 土佐犬、秋田犬など血統書付でうんぬんされたと思うが、柴犬はどうだろう。 ただ柴犬の雑種となると、巷にあふれていたのではないかと思われる。 日本人が飼う犬について考察してみれば、きっとなにか日本人について見えてくるものがあるだろう。


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