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牧民ツールとしてのオリンピック          [天成人後]


 オリンピック開催地決定の IOC 総会は、テレビ各局が週末とはいえ深夜にもかかわらず競って生中継し、その余韻はまだそこここに漂っている。 自国開催のオリンピックを生きている間に見られそうだ(人によっては二度)ということは素直に喜びたいが、正直、このお祭り騒ぎには違和感を覚えている。 確かに時差もなく各競技が見られ、運が良ければそれを会場で生で観る。 日本選手たちは、ホームで戦う事が出来る。 しかしそれを除けば、あとはお決まりの 経済効果 というやつか。

 再三 申し上げた通り、日本はすでに世界の最先端に突入していて、それが白人国家でないと言う事が、西洋にとっても日本にとっても、またアジアにとっても妙におさまりの悪い事になっている。 2020 年の東京オリンピックを機に、日本の最先端ぶりが世界の共通認識、常識となれば嬉しいが。 ここのところの騒ぎを見ていると、あと七年でそうなれるかどうか極めてあやしい。 端的に言って、税に禄をはむ、公に属する者。 そしてそのまわりで踊るものが、二流のままなのだ。 

 だれもが笑顔の祝賀ムード、というのは。 この日本においては非常に大きな、言ってみれば エセ・ポジティブパワーも持ち合わせる。 汚染水も消費増税も小さな問題にされ、オリンピックが牧民のツールとして使われてしまう。


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