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汚染水と東電の破たん処理              [おかしな帝王学]


 参院選前から言われてきた汚染水流出の問題が、参院選(平成二十五年七月)の投票が済んだ翌日、満を持したかのように東電より公表された。  このえげつなさ。

 もとよりこの問題は、熊取六人衆の生き残り、小出裕章氏らによって震災直後から言われていた。 遮水壁を造り汚染水を閉じ込めろと。 場当たり的な対応に終始し、再稼働容認の親玉が圧倒的な勝利を参院選でおさめた翌日に、認める。  この東電が、オリンピック招致前のどさくさに紛れて。 当然されるべき破たん処理を免れながら、返済の必要の無い税金を引き出す。  汚染水処理費とは言えないので、研究費だかなんだか、逃げ道を確保した 政府出費 だ。 

 しかもそれでも足りないと、電気料金再値上げだそうだ。 どこまでこの日本ではおかしなことがまかり通るのだろう。  株主と債権者、つまり東電に金を貸しているものの責任を問わずして市井の人々に尻拭いさせるのは、あまりに話がおかしい。  海外に原発を輸出し、しきりと再稼働をしたがる現政権。  まず何よりも先に、東京電力の 破たん処理 があるべきではないか。



1936 年、ベルリンオリンピック – ヒトラーの牧民          [才蔵]


 麻生大臣が得意然として 「ヒトラーは民主的な選挙で選ばれた政権なんですよ!」 と発言していたが。 朝からパチンコに並んだり、地上波ひな壇バラエティーばかりを見て若手芸人には異常に詳しいなどという日本人を除けば、この国のたいていの市井の人々は、そんなことは良く知っている。 だからいまはまだ一部に過ぎないが、我々はあなた方を警戒している。 

 1933年に、その民主的選挙でヒトラーは政権を奪取し。 三年後の 1936 年(昭和十一年)、ヒトラーのオリンピックと言われる ベルリンオリンピック が開かれた。 大いにナチスドイツの国威は発揚し、その三年後ポーランドへの侵攻を皮切りに第二次世界大戦が始まる。 芸人顔負けの演説術でドイツ大衆を魅了したヒトラーは、オリンピックを最大限利用した。 近代オリンピック、最大の汚点である。


追記一:
その次の 1940 年(昭和十五年)に開催される予定だったのが 幻の東京オリンピック で、これは世界大戦の激化で中止された。 尚、同年の冬季オリンピックには札幌が開催地として予定されていたらしく、やはり同じ理由で中止されている。

追記二:
ヒトラーのような人物が自らの考え・判断であのような事をしたのであれば、人間というのはあまりにも悲しい。 もののけのようなものに操られて、自分を無くしていたのだと思う。 しかしヒトラーに限らず、特別な地位に就いたものは大なり小なりみな自分以外の何者かに操られる。 集団的自衛権とやらに固執し、憲法九条改定に血道を上げる。 おじいちゃんの亡霊や、他国のそれもごく一部の思惑に操られる総理大臣などというのは。 ごめんだ。


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