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 超伝導電池              [文化の日]


 80年代後半、常温核融合と高温超伝導が話題になった。 自動車用のバッテリーのような装置で、非常にゆっくりとした核融合反応によってエネルギーを取り出す。 これが、常温核融合。 これはこの後、あやしげな話として葬られている。 

 記憶ではセラミック技術の進歩と合わせて、それまでの常識を破る高温で超伝導になる物質が出来た、これが 高温超伝導 。 液体窒素など使わなくても、ひょっとしたら近い将来、冷凍庫ぐらいの低温で超伝導ボックスが出来るのではないかという話だ。 

 この二つがもたらされれば エネルギー問題は解決すると、当時 思った。 いまはアメリカに居るブルースロックギタリスト、彼はその話に身を乗り出していたのを思い出す。 超伝導ボックスは一度電気を流せば無抵抗で永遠に損なわれず回り続ける、つまり理想の電池、そう聞いていたからだ。 



注釈: 高温超伝導
ある物質は、この世の最低温度である 絶対零度 ( -273℃ )に近くなると超伝導という現象を起こす。 これは電気抵抗がゼロになるという事で、この現象がかなり高温で得られるような人工素材が80年代から開発されたが、いまだに-100℃ を上回るものは出ていない。



重層的な帰属意識              [才蔵]


 先述のサンデル教授はその番組の最後のたたみかけで、人の帰属意識について語っていたように記憶する。 人は誰でも生まれた家族。 育った地域、国に帰属意識を持つ。 会社に入ればその会社に、公務員になれば官僚機構に帰属意識を持つ。 利害を一にする感覚と言ってもいいのではないか。 人ごとでは無くなる。 

 90年代初頭、知人のジャズギタリストと。 星空を観ながら、わが銀河系の恒星の数は何千億個か話した事がある。 その時、帰属意識の話になった。 地域、国、地球と、人類は重層的な帰属意識を持つようになるのではないかと、話した。 その先は我が銀河であり、宇宙そのものに行き着く。 さて現在、我々はどの段階なのだろうと。

 横の広がりの帰属意識が、重層的に縦にも重なっている。 生まれた育った地域に愛着を持ち、国を思い。 地球の裏側で起こった事にも、人ごとでないと言う感覚を持つ。 これらは同時に存在し、お互いを打消しはしない。 もし国益が、人類益、地球益に反する、そんな事が起こるなら、それはより大きな高いところへの帰属意識が優位であるべきだ。

 

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