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資本主義か共産主義かではなく              [文化の日]


 
 産業革命後、法人が巨大化した。資本主義という都合のいい理論であげくもたらしたのは、先の世界金融危機。対抗した共産主義は1990年代に入ると消滅したが、その後の20年近くの結果を見れば資本主義もまた敗北したと言えるのではないか。

 共産主義は原点においては理想に溢れたものだったのだろうが、結果は忌むべき 「一党独裁」 を招いた。 北朝鮮においては最高権力者をなんと世襲で継承し、金王朝まで作り出している。 組織というものを野放しにした状態で、共産主義を受け入れればこうもなるという事だろう。 それに東アジアという要因が加わるとされれば、我々も不名誉な気持ちになる。

 いま問われているのは資本主義か共産主義かではなく、民主主義の原理運動である。 一人一人がよく知り考え、選挙で代表を選び、その代表の多数決で法を定め、 法人・組織そして国の暴走を許さない。 これがこれからの我々のありようだ。




人格 に対しての Organization 格              [文化の日]


 人格という言葉を、我々は持っている。 言葉を持っているという事は、概念を持っているという事であり、その概念を人の集まり、組織というものに当てはめれば、いわば 「 Organization 格 」 という事になる。  

 人が集まり組織となって動くもの (organization) にはすべからくこの 「格」 というのが存在し、国格、組織格、企業格、党格などという捉え方の概念が成り立つと思う。 この格は、そうおいそれとは変わらない。

 組織に関する研究はまだ足りないどころか、どこも真剣に見極めようという気は無いのかと苛立ってしまう。 法人を人と捉えれば、営利追求が第一と公言してはばからないそんな奴ばかりの世の中は、どんなだろう。 しかも物理的寿命は無い。 

 国の借金が一人当たり幾ら などという話はよくするが、法人一つ当たり幾ら という話は聞いた事がない。 確かに法人に選挙権は無いが、裏から表からの企業・団体献金という形で政治に大きな影響を持っている。 組織票というのもあるらしい。  法は法人に甘すぎないか?



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