全体主義と民主主義 [文化の日]
二十世紀、国という Organization 格 が、近代科学テクノロジーによる軍事で雌雄を決した時代があった。 最終解決手段として軍事が機能し、なかなか容易に各国はこれを行使した。 ここで圧倒的な覇権を確立したのは、アメリカだった。 アメリカはいわばイギリス、ヨーロッパが西に作り出した資本主義の権化で、同じく東に作り出した共産主義の権化、ソビエトと好対照をなす。
軍事は経済なくしてあり得ず、軍事で他国の経済を我がものにするかどうかの違いがあるだけだ。 軍事と経済が分かれ始めたのは1945 年 原爆が投下された時点と考えるが、ベトナム戦争でこれははっきりとした。 アメリカは勝てなかった。 人類は軍事に関しては明らかに違う段階に入っていることを、事実が示している。
世紀末になって、ソビエトは崩壊した。 アメリカには資本主義の共産主義に対する勝利と映ったろうが、これはただ独裁・全体主義体制に対する民主的体制の勝利で。 経済が正真正銘の無差別級になった。 企業という Organization 格 が出てくる。 金融市場が肥大する。 民主主義の敵は、経済なのだろうか。
2013-04-12 21:15