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今日は何の日              [近過去]


 7月29日。 今日は記念日だ。 一年前(07年)の参院選で与党は大敗を喫した。 長年 政権の座に居るのだから、結果として言えるのは 選挙に強い ということだ。つまり 「選挙のプロ」。 それがあそこまで負けた。 わざわざ当初22日だった投票日を、夏のレジャー真っ盛り、暑くてうだって夕立の29日に持ってきての大敗だった。

 それからの彼らの事はみなさんよくご存知だろう。安倍辞任や、年金処理問題、対米給油支援法、ガソリン暫定税維持。 まるでライトで照らされてしまったゴキブリやネズミのようにばたつき、それでも衆目の中 対米支援の給油法と暫定税維持の法律だけは衆院三分の二再議決を使い、通した。 米国と官僚の為の法律だけはそんな手段に打って出てまでも通した。 彼らの立法府としての責任とはそういう事で、誰のための政治を行いたいのか 「やってる事」 を見れば分かりやすい。 



世襲後継候補の仕事          [近過去]


 引退して息子を後継候補として出馬させる自民派閥の領袖、津島氏の発言。

 『 今の赤字財政が持っているというのは、やっぱりそれをまかなう為のお金を国に貸してくれる人が居る。 資金的な余裕と言うと語弊が有りますけどね、「あれ」 がある。 であればそれを借金でなくてちゃんと出して頂く、というやり方があり得る。』

 つまりは 1400兆 とも言われる国民の貯蓄でもって、国家財政の赤字を相殺すればいいだろうという事と聞き受けた。 この やり方 を官僚と練り上げ、その為の法案を通すのが彼らの 「仕事」 である。

 津島氏は、自分の政治信条を一番理解している人に後を継いでもらいたい、と言って はた目には不透明な選考を経て息子を立てた。 やや思惑が狂い、今のところ自民党公認が得られないようだが、青森県連は支持するという事。 当選すれば何食わぬ顔をして自民党議員 となるのだろう。 そしてこの 「仕事」 を継ぐのである、政権交代が成されなければ。



立証責任              [近過去]


 どこかおかしいところがあるなら、証明してみろ。 と言っていた小沢氏が、不起訴になって。 どこもおかしくないことを、証明してみろ。 と問われている。 一見、検察側の敗北に見えるが、なかなかどうして。 そのなりふり構わぬ大声は日本中に響いたようだ。 
 俺たちもやってるけど、あいつはすんごく巧くやりやがった。 しかも政権も無かったくせに。 政権とったらやり放題じゃないか、と異常な拘りを見せた自民側も、大はしゃぎだ。

 我々が何故、小沢氏が選挙という要を取り仕切る、民主党による政権交代を望んだか。 それは、あの自民政権を倒すには、軍師 小沢に任せるしかないと判断したからに他ならない。 失敬な言い方になるが、毒をもって毒を制したわけだ。 きれい事ばかりで勝てた相手ではなかろうと想像する。

 2大政党制もいいが、その片方が自民であるべきとは決して思わない。 細川政権の時も、あと半年続いていたら自民は立ち直れなかっただろうという意見を聞いた。 政権に居るという事が政権に居続ける力の源という構図は、政権から外してしまえばエネルギーの供給が止まるということで、そう何年も持ちこたえられるものではない。 引きずり出されたヤドカリは大変だ。
 
 官僚機構の統御、米に対し言うべき事は言う。 この2つを我々は望んだが、さんざんこれらの利益代表のように振舞った自民党の息の根を止めることが、まずは先決なのかもしれない。 
 そうすれば民主党が分解しようが、安心していられる。


  ある噂              [近過去]


 地検の判断、仙石官房長官の意向の噂、ちらつくアメリカの陰。 この体当たり船長解放と 前田地検特捜検事の改ざんとが、奇妙にダブってくる。 あまり確たる話でもないものは慎むべしと思っていたが、仙石官房長官がこの深刻な会見に際し、深々とお辞儀した後 薄ら笑うようにして顔を上げたのを観て。 やや考えが変わった。

 前田検事の改ざんについて、官房長官と朝日新聞が民主党代表選挙前にその事実を把握していながら、故意に代表選後まで発表を遅らせたという、噂がある。 機密費がそこにあてられたのではないか、とも。 真相はどうなんだろうか。
 
 漁船の体当たりが 9/7、 民主の代表選が 9/14、 前田改ざん発覚(朝日独占スクープ)と異例の即日逮捕が 9/21 。 そして今日 9/24、 中国人体当たり船長解放だ。
 これらがみな地下茎でリンクしているようにも感じられてくる。 意外に思われるかもしれないが、その妄想の間ずっと鳴り続ける通奏低音はアメリカなのである。



民主党三代 Vol.1           [近過去]


  民主党は、自民の元幹事長で総理を約束されたといわれる、小沢一郎率いる自由党と合併し。 2009 年、平成二十一年に。 五十五年の長きにわたってこの日本の政権を担当してきた 自民党 を倒し、政権を担当した。 なぜそれが出来たのか? それは皮肉に言えば、自民党とそう大きな違いがなかったからだ。 天皇制が二千年近くも続く我が日本の賢さ故、と申し上げたい。 断絶するような変化は、好まない。 


≪ 民主党三代 Vol.2 ≫
http://okashina-teiougaku.blog.so-net.ne.jp/2012-12-19
≪ 民主党三代 Vol.3  -  鳩山由紀夫の普天間  ≫
http://okashina-teiougaku.blog.so-net.ne.jp/2013-04-27
≪ 民主党三代 Vol.4 – その敗因  ≫
http://okashina-teiougaku.blog.so-net.ne.jp/2013-06-24



民主党三代 Vol.2              [近過去]


 政権交代選挙前から西松事件はじめ、小沢一郎の追及が始まった。 代わりに立った民主党第一代 鳩山由紀夫は、石橋閥に属する特権を叩かれ、沖縄の普天間基地問題で丸裸にされた。 霞が関を統御せよという国民の声は、事業仕分けなどというプロレス・サーカスを見せられごまかされた。 裏では、司法制度を駆使するような小沢裁判が続いた。  官僚機構に逆らい、まして米国に逆らうならどうなるかと、延々思い知らされた。 


≪ 民主党三代 Vol.1 ≫
http://okashina-teiougaku.blog.so-net.ne.jp/2012-06-10
≪ 民主党三代 Vol.3  -  鳩山由紀夫の普天間  ≫
http://okashina-teiougaku.blog.so-net.ne.jp/2013-04-27
≪ 民主党三代 Vol.4 – その敗因  ≫
http://okashina-teiougaku.blog.so-net.ne.jp/2013-06-24


民主党三代 Vol.3  -  鳩山由紀夫の普天間              [近過去]


 直前になって、西松事件はじめ政治資金の問題で小沢一郎が半ば失脚し。 政権交代時に党首であったのが、鳩山由紀夫だ。 資金で一番困っていなさそうな彼にシフトしたが、要は金集めの上手いナンバーワンとナンバーツーと映った。 政治に、とりわけ選挙に金が掛かるという事らしく、この点、自民党と変わりが無かった。

 鳩山由紀夫は、普天間の 最低でも県外移設を訴えた。 いまではそれをもって、愚か者あつかいをされている。 沖縄県民でさえ恨んでいるらしいから、混乱する。 彼が責められるべきは、官僚にも米国にも根回しなく大見得をきったことにある。 沖縄の人は、せっかく寝ていた子をおこしたと彼を責めるのか。 

 理想が如何にしっかりしているかは、政治家の資質だと思う。 いまの 理想 は、こじんまりし過ぎている。 しかし、それと 現実 との折り合いをつけるのが 政治 だろう。 世事にたけていつつ、理想の国家像を語る総理は、高望みか。 


参照:
≪ 民主党三代 Vol.1 ≫
http://okashina-teiougaku.blog.so-net.ne.jp/2012-06-10
≪ 民主党三代 Vol.2 ≫
http://okashina-teiougaku.blog.so-net.ne.jp/2012-12-19
≪ 民主党三代 Vol.4 – その敗因  ≫
http://okashina-teiougaku.blog.so-net.ne.jp/2013-06-24


 原発より景気              [近過去]


 消去前の、録ってあった過去のニュースを見ると。 去年(2012年)十一月、野田総理が党首討論で解散を宣言し、政権交代後初の総選挙直前の頃。 脱原発で小沢氏と嘉田氏が合流、橋下氏と石原氏が合流したが原発に対して食い違いがなどと、盛んに報じられている。 はや懐かしいが、原発が争点かのようにとらえられていた。

 しかし禁じ手のように思われた お札をじゃぶじゃぶ刷る の発言が、市場を刺激した。 市場は相場で賭け事で、気分で動く。 思えば、あまたある世論調査で常に最上位にあったのは 「景気」 だった。 景気よければ 七難隠す 、の格言通り。 十二月の衆院選では圧倒的勝利をおさめ、安倍政権が誕生した。

 与えられたものでやり繰りすると言う事と、右肩上がりの連中の感覚は、まったく相容れない。

民主党三代 Vol.4 – その敗因              [近過去]


 民主党という政党が躍進し政権を握り、そして今このように細りしぼむ。 ここを見つめなくては、次の日本は無いだろう。 

 昭和三十年に誕生した自民党政権はそれ以来、事実上 日本の政治を支配してきた。 1993 年の細川政権と2009 年の民主党による政権交代を除き、与党であり続ける。  前回は米ソ対立の終焉を受けてのものだったが、今回は何だったのだろう? ソビエトに続いて、何が消滅したのか。  そんな時にだけちょっと政権から転げ落ち、すぐさま返り咲く自民党政治とは、なにか。

 政権交代に際し我々が望んだのは、公金の流れを一手に担う 公務員 の改革と、対米隷属からの脱却だった。 経済は、それについてくるはずだった。  霞が関、米国と、共栄そして隷属する自民党政治にはうんざりだったはずだ。

 いってみれば、自民党側の勢力は第一代鳩山の時から えげつなく 足を引っ張った。 検察権力を使い、小沢を追いやった。 理想に酔い漂うかのような鳩山由紀夫に対し、世事に異常にたけた小沢一郎を遠ざけ。 マシュマロを気球にして、飛ばしてしまった。

 小沢氏が、どこからどう見てもおかしくない資金の集め方をして、鳩山氏がもう少し世事に長けていたら。 ない物ねだりはやめにして。 自民党と変わらないところと、まるで共産党や社民党のような浮ついた理想。 このバランスがとれなかった事が、民主党の敗因だ。 


≪ 民主党三代 Vol.1 ≫
http://okashina-teiougaku.blog.so-net.ne.jp/2012-06-10
≪ 民主党三代 Vol.2 ≫
http://okashina-teiougaku.blog.so-net.ne.jp/2012-12-19
≪ 民主党三代 Vol.3  -  鳩山由紀夫の普天間  ≫
http://okashina-teiougaku.blog.so-net.ne.jp/2013-04-27


民主党三代 Vol.5 - 消費増税だけを決めた三代目野田内閣          [近過去]


 盛大な経歴を持つ元外務官僚、天木氏がブログで野田民主党三代目を手厳しく批判するところを読んだ。 激しく同意、である。 思えば 「消費税を上げれば景気が良くなる 」という 奇天烈 な論理を展開する御用学者を、その政権発足当時からメディアに頻繁に登場させた 二代目管直人 になってから、民主党は財務省の手先であるかのように見えた。 

 民主党に政権交代して一代目の財務大臣が 藤井裕久で二代目が菅直人、三代目が野田佳彦である。 藤井は政権交代後早々に 「予算編成は財務省が主体になって行う」 と公言したが、次の財務大臣の菅直人は民主党二代目首相となり、就くなり隙あらばちょこちょこと消費増税に言及し。 同じく財相あがりの三代目野田に至っては事実上自公と連立して、あろうことか消費増税だけを政治生命を掛けて成し遂げた。 なにが政治主導、霞が関改革だろう。 鳩山と小沢の、霞が関そして米国による葬られ方を見て。 民主党には財務省の傀儡しか居なくなったような印象を持つ。

 面倒で嫌な事は間抜けな野田にやらせて、いまや安倍自民党はわが世の春である。 そして霞が関と米国は、安泰だ。


参照:
≪ 民主党三代 Vol.1  ≫
http://okashina-teiougaku.blog.so-net.ne.jp/2012-06-10
≪ 民主党三代 Vol.2  ≫
http://okashina-teiougaku.blog.so-net.ne.jp/2012-12-19
≪ 民主党三代 Vol.3  -  鳩山由紀夫の普天間  ≫
http://okashina-teiougaku.blog.so-net.ne.jp/2013-04-27
≪ 民主党三代 Vol.4 – その敗因 ≫
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涙の行革担当大臣、渡辺喜美。              [近過去]


 霞が関、官僚機構をどうにかしよう、第一次安倍内閣の後半からそんな声が高まった。 自民党にありながら公務員改革を進めようとする渡辺喜美氏に、多くの人は好感を抱いた。 

公務員改革のブームが去った頃、渡辺氏と安倍総理の近しさが目に付きだした。 今の第二次安倍内閣は、もうまるで官僚機構の問題などなかったかのようだ。 年金問題でやられて、官僚機構を敵に回すのは割に合わないと、安倍さんとその周りが強く感じたのだろう。 ここと協調し、政権外与党のように振る舞う 渡辺みんなの党 にがっかりしているのは、化粧品の社長ばかりではない。 


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