SSブログ

2020年 東京オリンピック、おもてなしの限界          [天成人後]


 今年も猛暑、である。 今日は七月の二十七日、六年後の東京オリンピックでは、開催されて四日目にあたる。 こんな時期に、野外競技を行っていいのだろうか。 ゲリラ豪雨の心配は無いのか。 アンダーコントロールの安倍総理あたりは、空調完備の 新国立競技場 が出来るから大丈夫と言うだろうか。 マラソンは四百メートルトラックの周回で済ますか? サッカーは全試合を新国立で行うか?

 1964年、昭和三十九年の東京オリンピックは十月十日に開幕した。 開会式の抜けるような青空は、秋の爽やかさと共に子供心に強烈な印象を残した。 十月十日は体育の日として国民の休日となり、「スポーツの秋」の代表的な日となった。 晴れの特異日を選んで開幕したオリンピックが、なぜ今回再現できないのか? きけば、今日の夏季オリンピックは開催期間があらかじめ決まっているそうで、開催地の都合では動かせないのだそうだ。 この真夏の開催というのが明文化されているかどうか知らないが、十月に開催したいといったら選考で落とされるらしいから、事実上の前提条件と見ていいだろう。 

 クーベルタン男爵いまいずこ、IOC は今やオリンピックを興業としてしか見ていないようで、その中でも最大のテレビ放映権、その最大の払い手である米国の事情で真夏の開催時期固定がなされているというから呆れる。 いわく、米国では八月、大きなスポーツイヴェントや視聴率の取れるドラマ番組がなく、その時期オリンピックがあればちょうど都合がいいのだという。 さらに彼らは、決勝競技の開始時間まで自国のゴールデンタイムに合わせようとする。 ヨーロッパも似たような事情らしく、いつのまにか、あらぬ時間に決勝が行われかねない盛夏のオリンピックとなっている。

 再び東京でオリンピックが開催されるのは、素直に喜びたいと思う。 しかし、最後の最後にブエノスアイレスにゼロ泊で顔を出し、おいしいところを持っていこうという安倍総理のアンダーコントロール。 カブトガニをカナブンにして乗り切ろうという、超高額な新国立競技場建設に群がる魑魅魍魎など合わせ。 真夏の開催には、不快感を覚える。


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。