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合祀以来 靖国を参拝されていない天皇陛下と、安倍総理    [おかしな帝王学]


 安倍総理が、靖国参拝を果たしたそうだ。  自らの陳腐な美学を満たし、また、ネトウヨ諸君は喝采を叫ぶだろう。  中国や韓国は反発し、それに呼応してのナショナリズムの高まりは、再び支持率七割も夢ではないと思ったか。  内政が危うくなれば外政の危機を演出する、まだ五割もあるという支持率でそれを求めるならば、欲張りな話だ。  しかしこの安倍と言う首相は、すこぶる欲張りな総理である。

 派遣労働や社会の底辺で働く現在の人々に相当する、最も過酷な前線に送り出された人々。  「死んだら靖国で会おう」 と言い合って散っていった愛すべき日本人に対する思い入れは、決して安倍総理はじめネトウヨ諸君に劣らない。  しかし、今で言えば、夏でも冬でもエアコンの効いたところでふんぞり返って机上の空論を振りかざすお偉いさんのように、現場を知ろうともせずトンチンカンな指示を出し続け、戦犯として戦後裁かれた高級軍部官僚をどさくさに紛れて合祀した靖国神社を、安倍総理はどう考えるのか?  合祀以来、参拝をされていない 天皇 のご意志を、どう解釈しているのか? 


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