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エシュロン              [才蔵]


 エシュロンとは、麻雀の上がり方ではない。 米国が最新鋭の技術で地上の空間を飛ぶあらゆる通信情報を傍受し、さらにスパコンによる検索のような仕組みで特定の事柄に連関する情報のやり取りをした当事者を割り出す。 大まかな記憶では、この様なものだ。 TBS の報道特集などを見ている人であれば、このエシュロンとおぼしき傍受のレーダー施設が青森県三沢基地にあるという事を知っているだろう。 これについてこうやって言及すること自体、エシュロンの網にひっかかると、これまで自主規制をしていたが。 今日のNHK 7時のニュースで、石原慎太郎議員が国会で質問するのを見。 もういいのではないかと、思った。

 レーダーは 1930 年代 イギリスによって実用化され、その英国を旧宗主国とする米国によってエシュロンがある。 情報というよりは諜報という言葉がぴったりくる国家による活動は、このような DNA の流れがあるのだ。 米国は勿論、自他ともに認める世界一の軍事力を持った国だが。 その軍事を進めるうえでも、何よりかによりダントツに世界一なのが intelligence (情報収集活動)だという。 世界一高い塀の上に立って、中に向かって外の様子を知らせ。 中の人々が右往左往する。 また、泥まみれ砂まみれになって塀の外から近づく間抜けな奴らを逐一とらえていれば、さぞ気分がいいだろう。

 石原氏の質問に対し自民党の小野寺防衛大臣は、「ご指摘のエシュロンかどうかは確認をしていない」と答える。 主権国家の政府として確認したらどうか。 それとも、これこそが特定秘密の一丁目一番地か? 


追記:
さらに自民党政府は同じ今日、「特定秘密とは防衛関係にとどまらない」とも言う。 国民の目と耳をふさぎ口をつぐませさえすれば、牧民はあっさりと成就する。 

秘密保護法案に血眼の自民党、森女史でなく町村氏を担当大臣としたらいかがか。      [懲戒免職]


 何が何でも今国会で成立させようと言う、与党の尋常でない焦りが感じられる 秘密保護法案。 この姿勢、理解に苦しむ。  森まさ子担当大臣が国会委員会質疑で迷走しているようだが、真打ち町村氏が担当の大臣をやって質問に答えたらいかがだろう。 ニコニコと言うよりはニタニタしながら、まるで大人が子供をあしらうように 「何が心配なんですか?」 と町村氏がやってくれた方が、大方の国民は事の本質を理解するかもしれない。

 森まさ子女史はさしずめ客に応対する窓口の女性のようなもので、町村氏はその奥のデスクに陣取り対応マニュアルやら申し渡すお偉いに見える。 物事は末端の人間に話してもらちがあかない、責任者と話をすべきだ。  この町村氏は自民党の重鎮であり森派の継承者で、町村派の総帥である。 安倍総理もここから出ている。 まさに自民党の中心的存在で、ウルマー。 つまり霞が関、官僚機構の思惑、これを決して裏切らない。 そのような人物に見える。  一見柔らかな笑顔を絶やさず、その実。 国民を心底馬鹿にしたような性根を、多くの賢明な国民は感じ取るだろう。 

 これは特定秘密であると認定するのが大臣で、その認定が正しいかどうか判断するのも大臣だと言う。 チェックのための第三者機関を設けるべきだと提言すれば、それは法案成立の後に検討していこうと言う。 むちゃくちゃである。 そしてアメリカがそうであるように何十年かの期限を切って全ての秘密(機密)とされた情報を公開すると言う事については、時の内閣の判断で延長できると言う。 永遠に国民の耳目に触れない政府の秘密が、出来上がる。

 周辺国との感情を刺激するような摩擦、国対国ではないテロの脅威。 この安全保障の為、最高水準の情報を米国から得る。 この機密情報が漏れるようでは、米国の信頼も得られず情報も得られない。 これはある一面、口実であって。 大臣が決めると言う秘密情報であるかどうかは、実際のところ官僚が決める。  この法案、米国と日本の霞が関・官僚機構にとって、はなはだ都合がいい。 だからこそ自民党が血眼になっているのだ。


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