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食事と美意識              [天成人後]


 長生きしたけりゃ、デブがいい。 このような本があると言う。 最近は「極論本」というジャンルが盛況らしく、その一つであるという。  このタイトルが、俗世そのもので。 金、経済にまつわることから、健康、肉体に関わる事まで。 俗の極みである事が、今の日本。 ひいては人類社会全体の、悩みの際なのだ。

 人は美意識によって動くもので、人の動きがすなわち経済であるから。 美意識は経済と不可分であろうし、そこにメディアの力も大きく働く。 人々が何をかっこいいかと思うかで、世の中は動いていく。 

 よく言われるように、高松塚の壁画や平安美人、古代ギリシャ彫刻の裸婦像や中世の裸婦画はおしなべて太めである。  人の食べると言う事が時代によってどうだったのか、今は有り余る食事をセーブすることが評価される。 

 それも美意識によって。 ホルモンと連動した、やむにやまれぬ集団行動だから。 俗と言えば俗、神の手と言えば神の手。  痩せすぎも美しくないが、太るのも美しくない。 



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