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秘密保護法案と西山事件 - intelligence          [天成人後]


 自民党の町村氏や森雅子女史が今回提出される秘密保護法案に言及する時、必ず西山事件を引き合いに出す。 彼らがこれほどまでに言うのだから、西山事件と言うのはどういうものか知っておこうと言うのが。 彼ら、自民党への礼儀だろう。

 西山事件とは、毎日新聞記者であった西山氏が女性官僚から沖縄返還に関する日米の密約があったという情報を手に入れスクープしたという事件で、どこでどう裏を取ったか?。 西山氏と女性官僚が男女の仲であった事が世間の耳目を引き、表向き報道されている事とは異なり日本が沖縄への賠償を全面的に負担するという、米国の為の日本という実態はどっかに行った。 司法でも断ぜられた西山氏の名誉が回復されるのは、このあいだの民主党政権の時だ。  今ある法律でも、司法によって西山氏は罰せられた。 社会的立場を失った彼に対し、まだ足りなかったとでも言いたいのか?  

 米国の国力の礎である 軍事 は、実はintelligence (情報) の優位にあるところに基づくと言う。 いちばん見晴らしのいい塀の上に立って、塀の中の牧徒に向かって言う。 こっちが危ない、今これが来るぞ。 醍醐味は、塀の中に守られているのにもかかわらず中の牧徒がぶるぶると震える事で、永遠の支配が可能となる。 

 さて、西山氏は。 どんな怪獣の尻尾を踏んだのか。 精液など残さず踏んでいった者を、徹底的に罰するというのが今回の法案だろうか。 踏んだらどうなるかを、傀儡とはいわないまでも代理として知らしめるのが、今回の法案だろうか。 


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