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 金が金を生む世相を斬る              [才蔵]


 竹村健一の世相を斬る という番組がかつてあり、そこで竹村氏が 「 こんなんね、金持ちがぎょーさん金を使うようになれば、それが下の方に落ちてきて、みんな豊かになるんで。 まず金持ちがどんどんリゾートでもヨットでも豪華クルーズでもやって金を落として、それがそこに関わる人たちの景気を良くして、世の中の経済というのは良くなって行くんですよ。 」 と、バブルのころ話していたような記憶がある。 

 問題は、金持ちがその金をどうやって経済活動の中で儲けたか、という事だ。 仕事でなければ遺産の贈与か宝くじやギャンブルで勝ったくらいの事しかないから、仕事の話に尽きるだろう。 みな、仕事を通じてお金と向き合っている。  一言で言って、金が金を生む と云うのは不謹慎が過ぎる。

 次に、戦後最長のいざなぎ景気ごえの経済成長と云われたつい最近。 その間、人々の賃金は下がり続けた。  それを救ったのは、 デフレ だ。  アメリカの Occupy Wall Street で云う 1% は、世界中で形成されつつあるのではないか。  社会性の生物としての人類は、蜂や蟻のようなもので、階級をつくりたがる。 もしそうなら、民主主義というのはそこへの挑戦だったが。 近代を通じて、経済が無差別級のチャンピオンとなり、Organization格 が認める経営者、役員、マネジメントが別格待遇となる。 その不満を和らげるのが、非正規雇用という事では。 そう世の中のすみずみまで金がまわる仕組みには、なっていないような気がする。 


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