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英国とロシア革命              [天成人後]


 イギリスで起こった産業革命は、ヨーロッパ各地に伝播し。 社会を変えた。 日本でいえば 野麦峠 の様な事が、百年も早くもっとえげつない形でヨーロッパ各地に起こった。  一部 資本家 企業 というものが、人をロボットのようにこき使う社会矛盾に。  労働者一人ひとりに主体をおいた理想論理が、マルクスによる共産主義だった。  だからイギリスは、共産主義の産みの親 なのである。

 人類史上初、ロシアにて起こった共産主義革命は、ロマノフ王朝という封建制の社会体制を打ち破った。   世襲によって統治が決まる世の中から脱したという事では、日本の明治維新と同じだ。 ヨーロッパの辺境という地理、グリニッジから遠かったロシアは。 遅ればせであったが産業革命を成し遂げ、ニコライ何世という時代でもすでに近代兵器を使いこなしていた。  この点では、日本より大幅に経度の浅いロシアは何歩も先を行っていた。

 共産主義、社会主義体制というのは、とどのつまりは一党独裁の全体主義ということで、これが市場原理を否定している。 1950 年代ころには、それでもこれがうまく機能したらしく。 人類初の人工衛星を飛ばし、有人飛行もアメリカに先んじたのはソ連だった。 原爆を持ち、水爆も持つ。

 1989 年、ベルリンの壁崩壊で結着が着く。 90 年代初め、米国からの帰りの機内で同席した米国人女性証券マンの口ぶりを思い出す。 「 資本主義の勝利だ! 」 と。 英国が東西に作り出した二つの大きな実験国であるソ連とアメリカ。  その両方に結論が出たのではないかと、東洋のバンドマンは考えた。  この後の米国が、国益以外のことを考えたことがあるだろうか。  

追記:
この共産ムーブメントは我らモンゴロイド、黄色人種。 東洋にも波及した。 血も文化も我々に近い、中国、北朝鮮という国がこれに染まる。 こんにち。 中国は、あろうことか一党独裁を維持しつつ市場経済を認めた。 北朝鮮は、共産主義でありながらなんと 三代の世襲を繰り返し。 金王朝を打ち建てている。 このみっともなさは、なんだ。 


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