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西洋にとっての 中国              [天成人後]


 1840年に、アヘン戦争が起こった。 インドを我がものとしていたその当時の圧倒的覇権国家イギリスが、中国を攻めた。 近代になって、インド・アーリア系を越えた初めての出来事だっただろう。

 その頃、開花期をむかえていた アメリカ は、鯨に釣られて太平洋をとうとう日本まで達し。 その日本は、明治維新を成し遂げる。 東洋、黄色人種、モンゴロイドとして。 日本は、初めて近代に躍り出る。 これは、謎だ。 アメリカと言う触媒が作用し、武士が 武士の世 を終わらせた。 武士道と言うのがどういうものか、知りたい気にさせる。

 日清、日露を経て。 日中戦争から対米太平洋戦争の完膚なきまでの敗戦により、日本はいまだに対米隷属である現状を見れば。 この明治維新というのがはなはだ不完全で、悲鳴のようにいまその完遂が求められているのではないかと思う。

 中国と言う市場を経済的に我がものにしたいというのが米国の思惑、つまりは国益で。 これが中国に進出した日本を、米国が許さなかった理由であると言う。 しかし、この中国にはソビエト経由の西洋のもう一つの動き、共産主義と言うやつが定着する。 帰結として陥る、一党独裁を保ったまま。 なんと結局は、英国発アメリカ経由の市場経済を受け入れている。 中国は商人国家で、そのどうしようもなさをいま共産主義でなんとかまとめている。 こんなテクノクラートの話を、思い出した。

 伏兵のようにして現れた日本だが、こてんぱんに叩かれ。 国民は、牧民となり。 中国はいまや G2 などと、米国と並び称され。 完全に踊らされ、経済の虜となっている。 むろん、そもそも日本しかり。 肉の美味しそうな牧場で、黄色いのが丸々と。


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