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第三極とは、つまりは第二極。          [天成人後]


 小選挙区制、二大政党制を想定しての制度のもとで。 民・自・公 三党がプロレスをやらかす。 ばけもの も、よく考えたものだ。 霞が関の僕(しもべ)となり下がった者と、そうではない者の対決というのが。 今回の選挙の、お題目ではないのか。 

 お笑い系の芸人から出た言葉だと記憶するが、表彰台。 三位まではどの世界でも別格だという。 しかしこの小選挙区制は、三位をかやの外に置く。 選挙制度が今のままでは、三極などあり得ない。 常にワンイシュー(一つの題目)で、細かな政策や好き嫌いでなく、大きくまとまった方の勝ちとなる。

 今回の十幾つも出た小政党の乱立は、二大政党・小選挙区制に対する、世論によるアンチテーゼと考える。 比例代表を全国区として党のくくりをとき、地方区を中選挙区に戻すのはどうだろうか。 定数是正は最優先として、定数削減などは、先に選挙制度の在り方について結論した後で議論してもいいと思う。

 政府とは行政府の略、ともいう。 三権分立とか言うが、要は公の金をどうするかと言う事で。 国、政府、などと我々が言った場合、そのほとんどは行政府、霞が関・官僚機構の事を言っている。 我々の投票で選ばれた国会議員、それによる立法府は内閣を行政府に送り。 民意を受けてその統御に、これあたるべきなのだが。 民主党は三代目・野田内閣にして、完全にそれを放棄した。 

 ソビエト崩壊前の自民党は、まあしょうがない。 認めるとして。 その後、細川政権に短期間明け渡した後、あろうことか社会党と連立し村山政権として政権に返り咲いてからの自民党はいただけない。 池田勇人、佐藤栄作、宮沢喜一など、高級官僚出身のトップが霞が関と二人三脚で高度成長を果たしたのが黄金期とすれば。 財務省の奴隷と化した野田政権と協調し、野党でありながら三党合意などと言って 消費増税法案を通した現在の自民党は、比べるべくもない。 

  民・自・公 という霞が関の思惑を忖度するこれまでの政治と、 行政を統御するという使命を強く自覚した政治の戦い。  こうなれば、日本の未来は明るい。 


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