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ギロチンエレベーターと霞が関          [天成人後]


 近代機械によるギロチン、乗り降りする時に動けばそうなってしまう エレベーター は、怖い乗り物だ。 製造元やメンテナンスに信頼が置けなければ、乗る気がしない。 その事故が 2006 年 に続き、また起こった。 いずれも シンドラー社製だという。

 歴史的にエレベーター事故がどれだけ起こったのか把握していないが、日本において 2006 年 以前はそうは発生していなかったのではないかと思われる。 十九世紀から実用になった、近代マターである エレベーター。 1931 年に完成したというエンパイアーステートビルにエレベーターが無かったらなどというのは、あり得ない話だろう。   

 扉が開いたまま上昇下降する事故についての安全装置取り付けの義務は 2009 年 からであり、それまで設置されたものは除外されると製造会社はエクスキューズする。 納得してはならない。 そんな法があろうがなかろうが、機械式ギロチンにならない為に、製造会社もメンテナンス会社も細心の注意を払わなければならないのだ。 

 企業という Organization 格 、つまり法人が。 社会的責任を自覚せず、法のギリギリまで攻めるような姿勢を持つなら。 行政・霞が関官僚機構は、それをコントロールする為としてますます規制・権限を持ち。 予算が足りない、人が足りないと言い出す。 経済効率至上主義は、こうして霞が関を太らす。


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