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平安末期の貴族たち              [天成人後]


 人が企業人、組織人として公に発言する時。 メディアを通じて伝え聞き見る我々から観て、まさに呆気にとられるような、妙な余裕をたたえながらの奇天烈な発言を耳にする。 これを、平安末期の貴族のようだと表現させてもらった。   

 田原総一郎が、朝まで生テレビで。 「戦後の日本人は、損か得かだけでやってきた!」 こう言い切った。 だれもそれに対し一言も無く、紛糾した議論はまるで句読点を打たれたように進行した。 満場、 異議なし。 おいおいと、ひとり言う。 

 田原氏が言う 、「損得」 こそが第一義と日本人はがむしゃらにやってきたのなら。 徒党を組んだ Organization 格が、個人という Organization 格 に対して圧倒的に有利だろう。 日本には、寄らば大樹の陰、長いものにはまかれろなどと言い。 属する Organization 格 に従順であることが、美徳のようにもとらえられてきた。  

 組織の論理とか、企業の理屈と言われて。 CEO、や社長。 大臣はもちろん、事務次官でさえも。 Organization 格 に属する者として、どれだけおかしな感覚を身につけているか自覚できない。 そも、Organization 格 とはネットワークや情報などと今日称される見えないもので、人、自然人、個人、人間に属するものではない。 出世とは、Organization 格 とがっぷり四つに取り組める立場につく、という事なのだが。 多く、組織を持っているつもりが、組織の操り人形を演じているというていたらくだ。 


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