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官邸デモ 2012.7.6              [近藤 武]


 蒸し暑く、バラバラと振る雨の中。 原発再稼動反対の官邸デモ。 丸の内線、国会疑義堂前で降りると。 警官やらカメラを構えた人達など、物々しい。 1、2、3、4とある地上への出口の4番だけを使ってくれという。 しかしそこは階段に人が溜まって出られない状況だ。 この出口を一ヶ所にした理由を現場の警官に質すと、「安全の為」という。 誰の安全か?と、少し警官を見返す目が、きつくなってしまったかもしれない。 いずれ、彼は指示に従ってやっているだけだっただろう。  

 また改札をくぐり、赤坂見附から地上に出る。 溜池方面に歩き、溜池交差点を左に折れる。 東芝EMI が、懐かしい。 この道に入って、それらしき人の含有率が突如上がる。 混んでいる方を避けながら横断歩道のあるところで道を渡りながらしていると、財務省。 外務省、国交省、文部科学省の何やらと続き、ちょうど仕事帰りの職員と多数出くわす。 黒塗りの車も、点々と待機する。 国税庁の前では、門構えも警備の数もよく、思わず立ち止まって表札看板を確認してしまった。 国家公務員として見てまず間違えのないその人たちは、みな上着を持たずノータイだった。 地下鉄、霞ヶ関の出口近くではまた急に、デモ関係と見られる人が増える。

 左手に国会議事堂が見えたので国会正面に向かうが、左は混んでいるので右回りに行く。 官邸方面から聞こえる何か人が騒いでいる物音を軸に左に折れると、少し静かな坂道になる。 しばし聞き入る。 逆方向にやや強い人の流れが生じたので、角に立つ警官に訊いた。 官邸前に行くには、国会議事堂を左周りに進んで向かうしかない、として。 前回は人があふれてぐちゃぐちゃになってしまったので、今回はもうばっちりと。 と、覇気のある答え。 

 さて、彼らの目論見どおり車道に溢れることなく、歩道のみで人を埋め尽くすとして。 今日は国会議事堂を囲み、少し財務省ぐらいだっただろうか。 これが霞ヶ関の全省庁を囲み。 虎ノ門あたりまで人で溢れたら、どんなにいいか。 と、思う。 


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