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日本の議会              [天成人後]


 議会が制定されるのが、1890 年になっての事という。 明治も半ば、の事だ。 それまで色んな混乱があった事が想像される。 憲法も含め、今の日本に通ずる体制がこの明治二十年代に整ったようだ。 我々に馴染みの深い、首相や内閣も。 これを待ち受けるように、既にあった。 

 予算が通らず苦労した、などという話は。 まったく今の国会運営、政権運営につながるようで。 百年以上前から現在の国家意思決定と繋がる制度を持つ、世界でも数少ない国として少し誇らしい気分になる。 東洋にこのような国があるか、では西洋に幾つそのような国があるか。

 この内閣も首相も、二院制の議会も。 戦前戦中を含めて、途切れることなく現在まで続いている。 あの官僚機構の一部である海軍省・陸軍省、軍部官僚が。 議会も内閣もそして首相までも牛耳る、戦時があった。 対米敗戦があり、それでも残った官僚機構。 

 強いものは認めるという、米国の国風があると聞く。 ゲームの理論でいけば、より強いものを平定し。 それを使いこなすのが、もっとも成功する秘訣だろう。 日本の明治以来の官僚機構、日本のエリート達がどれだけ優秀だったかと言う事かと思う。 

 選挙権、被選挙権の問題を除けば、1890 年代から。 日本の議会制は大きく変わってはいない。 首相も内閣も、行政機構を統御すべく存在している。 これが官僚機構を統御出来なかった例としては1945 年の敗戦に至る過程があるが、経済が主戦場になった時代の危機的状況を現在の日本に見るような気がするのは妄想が過ぎるだろうか。 海軍省・陸軍省が財務省に代わっただけで、またもや同じ間違えをしようとしていないか。 




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