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 核ミサイル と 拳銃              [天成人後]


 人格といった場合の 格 。 これはあらゆる組織にあり、組織格、国格などと言い表され。 総称して、Organization 格 と呼んだ。 

 国という格があっという間に雌雄を決する。 核ミサイルは国格による、近代の決闘だ。 人にピストルが必要なように、国には核ミサイルが必要だと。 このようなポスト近代は、決して許すべきでない。 

 核は初めから人を殺す兵器として開発された、まことに出自のよくない道具だと思う。 二十世紀初め頃あった、近代物理のルネッサンス。 まず理論的に予告された力が、それからたった四十年も経たぬうちに 原子爆弾 として利用される。 広島、長崎だ。 

 爆撃機による投下などというのは短い間の話で、1950 年代に入り 大陸間弾道弾 、ICBM による核攻撃が主役となる。 第一宇宙速度(秒速 8km)を超え、地球周回軌道に乗る技術があれば。 地球上のどこにもあっという間に撃ち込める。 これに米ソが突っ走った時代が、アポロにつながる華やかな宇宙開発の時代で。 人工衛星、つまり地球周回軌道に乗る発射物に初めて成功したのはソビエトだった。 この 1950 年代というのも、人類にとって妙な時代だと思う。 共産主義、東側勢力はこの時代もっとも隆盛だったような気がする。 

 人、人格にとっての最終兵器は、ピストルだが。 ここにきて国、国格はその最終兵器、核ミサイルを手にした。 使えないものを、国格が血道をあげて欲しがる。 またそれが報われる。 こんなポスト近代は、決して許されるべきでない。 


参照:
《 勝てない戦争 》
http://okashina-teiougaku.blog.so-net.ne.jp/2008-08-09-1


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