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車              [文化の日]

 

 人を物質的に観れば、動物、動く物だ。 その手足は、外に向かった好奇心によって得た果実、テクノロジーによって、車になった。 

 いつも車に乗って現れる人物が、たまに電車に徒歩でやって来ると、妙に貧相に見えてしまったりする事がある。 車を着ているのだ。 

 車がこの安全対策で人と同じ平面を移動している現状は、過渡期であると思いたい。 強い車が大きく譲り、足りないところは人を安全に隔離するかだ。 歩道橋のような発想は認めない。 車が先進国でこのように使われ出したのが、アメリカなどで早くても80年前。 まだまだ社会でのありようを見つける段階だと思う。 法人について、 Organization 格 というのを申し上げたが、車に乗っている人は車を着た 車人格 ととらえる。 法人と同じく、しっかりコントロールされるべきだ。 

 コンピューターと車は、人間がつくった機械の中でも特殊な好対照をなしている。 いずれこの二つは合わさって、人の日常を変えて行きそうな予感もある。    




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