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 こたえよ、日本人              [苔の生すまで]



 核との因縁に、ため息をつく。  社会に不可欠な電力の、夏が来る。 政権交代してもなにも社会の大枠組みが変わらない、主権の問題がある。 日本人は、試されている。  自然、つまりは天。 神、仏 、、。 なんと呼んでもいい。 この世を主催する側から、問い掛けられている。




夏まで ワンクール



 すでに東電管内で、最高気温 25℃ を越す所が出て来ている。 これから季節は夏に向かって進んで行く。 計画停電が騒ぎになった時、早くも夏の電力が懸念された。 冬の電力需要はかつては石炭、石油に頼っていた暖房が、次々と電力に置き換わっていった影響があるが。 夏の冷房だけは出た当初から、電力に頼っている。 去年のような猛暑がないにしても、温暖化という下駄を履いた状態で夏を向かえる。 考えて、考え過ぎという事はないと思う。

 

熊取六人衆              [おかしな帝王学]


 先述の青木理氏によれば、大阪・熊取にある 京都大学原子炉実験所に、原子力の研究をしながら、これは危険なので反対と主張する六人の研究者が居たらしい。 人呼んで、熊取六人衆だそうだ。 彼らは人事で冷遇され、いまは 小出裕章、今中哲二の二人になっていると言う。 見上げた研究者たちだと思う。

 古くは、科学技術庁マター。 いまは、文部・科学省マターかと思いきや。 いつの間にか原子力は、経済・産業省マターになっている。 放射能まみれの金が、飛びかっているという事だ。 バブルがはじけても、拝金主義をやめない日本。 その中で、電力会社と政、官と学。 原子力村と呼ばれるここだけを見ても、日本の真っ先に解決しなくてはならない問題が凝縮されている気がする。

 熊取六人衆は出世で差別されたらしい。 もう一度、言いたい。 いま日本社会で上に立つ者は、おかしな理由で出世している。 そんなケースが多いのだと思って間違いないと思う。 真っ当な事を言ったら、出世に響く。 社会的地位と、そして 金 が損なわれる。 なにも原発に関わっていなくとも、みなさん茶飯事として経験している事ではないだろうか。 経済至上主義が、おかしいのだ。 

 そしてこれは広く社会に行き渡った、美意識の問題ともつながる。 そんな事をして得た金は、矜持が許さない。 と言えば。 そんな貧乏で、矜持もへったくれもないだろう。 と鼻で笑う感性だ。 この感性が、日本をここまでおかしくした。


参照:
《 出世 》
http://okashina-teiougaku.blog.so-net.ne.jp/2008-07-18
《 かっこいいは、手ごわい。 》
http://okashina-teiougaku.blog.so-net.ne.jp/2010-11-07-2
《 世の中を動かす、美意識  》
http://okashina-teiougaku.blog.so-net.ne.jp/2010-12-07



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