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みな、人ごと


 1,000ミリシーベルト以上の水がどうやら6,000トンも外部に溜まっているらしいという、この深刻な事態に際して、前述の原子力専門家はまたもTVの生放送で
「もう、このあたりの話になりますと。 原子力の話ではないですよね。 要するに、私たちは原子力工学という立場からは、なんとか冷やしたい。 これは我々コミットするところなんですが。 水を処理する、大量の水を処理する。 こういう事になると、むしろもっと違う方々がですね、専門の方がどっかにいらっしゃるのんじゃないかな、という気がするんですね。」  と人ごとのように言う。 キャスターの 「玉突き的にこの高濃度放射能汚染水を別なタンクに移し変えて行くという、この考え方に対してどうでしょうか?」 との問いに答えてのものだ。 どうやら好きなことだけを、ぺらぺらしゃべりたいらしい。

 原子力安全・保安院しかり、原子力安全委員会しかり。 当の東電までもが、似たようなスタンスに聞こえる。 いざとなれば誰も責任を取ろうとしない、旧日本軍を率いた軍部官僚を思い出してしまう。 いまも残る役所文化の、たらい回し。  「それはあちらの管轄だがら」 。 自己保身を最優先にする、悪しき日本のお上(おかみ)体質がぷんぷん臭う。



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