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 石橋家 と 鳩山家              [才蔵]


 鳩山氏のもう一方の祖父は、ブリヂストン創業者の石橋正二郎である。 この石橋正二郎氏は、男子は一人しかもうけず、あとは女子で鳩山、成毛、郷、石井と嫁いだ。 旧軽井沢、鹿島の森の向かいに石橋一族の別荘地が在る。 今はどうか知らないが70年代後半の話、雲場池の東側に広がるその敷地にはテニスコートがあり、端にはブリヂストンの宿泊施設があり。広い敷地に点在する各家の別荘の間には、手入れされた芝生と木立ちが広がっているだけで垣根が無かった。 住み込みの管理人が居て、一族の別荘地を面倒見ていた。

 日本の上流階級を絵に描いたような一族である。 祖父・石橋正二郎は、莫大な株券を子にはこれだけ、孫の男にはこれだけ、孫の女にはこれだけと比率を決めて贈与していた。 
 70年代後半は週刊誌に高額所得者が発表された。 そこに石橋家の孫たちは名を載せていた。 株の売買益では無く、「配当」 だけで孫の女子は1700-2000万円ほど。男子はその倍、3500-4000万円ほどの年収があった。

 鳩山さん本人ではないが、同じ孫という立場の人に当時 聞いた。 母と兄弟、それに父の所得を合わせると一家で年収一億を軽く超えるが、配当金については石橋財団というところに一旦プールされていて自由にはならない。彼の立場では必要に応じ申請しておろしてもらう 、といった話だった。 大学時代のこのもう一人のお孫さんは、心根の優しい、愛すべきまともな人だった。 きっと今もそうだろう。 由紀夫、邦夫の両氏については知らない。



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