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文明の転換点                [文化の日]


 温暖化、CO2 の問題というだけでなく、いまの文明が環境つまり自然界に対して、知らずにやってしまっている事を洗い出していく非常に大きな作業の入り口にたたずんでいるように見える。 これは大変な転換点だ。躊躇するのも無理はない。

 人類の活動でどれだけのものが環境に対して出ているのか。それは自然の系に対してどのような影響をあたえるのか。それらを知ろうとすれば微量分析や精密観測など、科学テクノロジーが人類に与えた目や耳をフルに動員しなくてはならない。  自然の仕組みを知るために、さらに人も金も使わなくてはならない。 世界中の防衛費がそこに消える程の大事業になる。 

 これを果たして初めて 人類は幼年期を脱した と言える。



経済成長         [文化の日]



 経済の事は良く知らないが、もったいない は経済成長を損なうだろう。 工業製品を売る経済は当然、滞ると思う。 であるならば静脈型の経済を発展させて、などとブルドーザー的政治家は言いそうだが、使い捨てても完璧なリサイクルでどんどん物を回せ、 というような未来の世の中は、どうもイメージがぴんと来ない。 もっと深い ”チェンジ” が求められているような気がしてならない。

 もちろん いま直ぐ取り組むべきは、リサイクルを軌道に乗せる事だ。 一度 自然界から頂いてきた例えば鉱物資源などは、人間社会の中でずっと回り続けるのが望ましい。 循環型・静脈型の物の流れ、それが新たな産業になるのも間違いないだろう。

 しかし、いま経済成長を求めるというのは罪深い事に感じられる。事態は差し迫っているのではないか。 経済活動を少し抑えるべきだ。



 もったいない         [文化の日]



 もったいない この昭和30年代を思い起こさせる、言ってみれば しみったれた言葉が拝金主義大多数の日本でいま評価されている。そこに救いを感じる。 よき日本が無くなってはいない。  外国人にも共感を示す者が居るというのだから、世界も捨てたものではない。

 しかしこの言葉、本来はスローガンのようにして表に出てくる言葉でもないような気がする。 なにかの拍子にふっと 「もったいない」 と口にするが、普段は当たり前の事として心に満ちている。 これが理想ではないだろうか。 世界にその 心 を伝えていきたいと思う。



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