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アベレイション - aberration          [おかしな帝王学]


 さて、安倍晋三という常軌を逸した、まさにアベレイション(aberration)というべき政権の実態が、普通の日本人にも目に見える形になってきて、まだ頼りないながらも光明が見えてきたように思う。 

 民主党からの政権奪取から五年余りも経つのに、いまだに民主党政権時代の失敗を虚々実々織り交ぜながら口汚く姑息にもあげつらい、自身を大きく見せることには余念がない。印象操作、印象操作と事あるごとに自分への批判はかわそうとするくせに、敵対する者への印象操作には全力投球で臨む。武士道をはじめとする日本の本来の美学とは正反対の、醜悪な姿だ。これに日本の頭脳ともいえる霞が関や大手広告代理店が万全の態勢で協力を惜しまないというのであれば、日本の暗黒時代には終わりがない。

 官庁の中の官庁と言われる財務省(大蔵)で今回このような大胆な不正がはっきりした以上、これはここにとどまらないと考えるのがまともだろう。みなさん家でゴキブリやネズミを発見して、一匹始末したからこれで終わりと思わないはずだ。安倍政権が行ってきたことは、きっと間違いなくゴキブリやネズミに例えられるほどやっかいで、たちが悪い。

 特定秘密保護法案、安保法案、共謀罪。選挙では景気景気と経済の話に終始し、選挙で勝利するとこれらを強引な形で通してきた。内閣人事局の危険性と同じようにこれらの法案の持つ危険性のポテンシャル、為政者側を性悪説で見つめなおす賢明さが国民に求められている。

 この一年間、安倍政権の持つアベレイションによって国権の最高機関である国会は愚弄され、無駄な時間を費やしてしまった。安倍政権にとって都合よく改ざんされた情報で国会の議論がされ、政権選択の衆議院選挙までなされてしまった。これはクーデターと言っていいのではないか。もはやアベレイション政権に正当性などない。



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