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アメリカでの約束 - 夏までに安保法案を        [天成人後]


 コロンブス以降、当時の覇権国家であるスペインは、現在の中南米と言われる広大な地域に対して、それこそ前時代的な統治を行った。 当時の準覇権国であるポルトガルと共に、イベリア半島国家が前近代的かつ圧倒的な植民地支配を行ったという事実は、現在南北アメリカ大陸でメキシコ以南がスペイン語を公用語とし、ブラジルだけがポルトガル語を話し、その他の言語を話す人々は例外としていいほどの数であると言う現状が雄弁に物語る。

 この南北アメリカ大陸に元々居たのは、エスキモー、インディアン、インディオなどと呼ばれた人たちで、みな我々と同じ黄色人種である。 なかでも中南米にはアステカ、インカと言う高度な文明があった。 そこでスペインは、現地の首長層を利用して間接支配を行ったと言う。 

 日本の安倍現総理は今年(2015)四月二十九日、亡き昭和天皇の誕生日に、アメリカ上下院合同会議で演説を行った。 鴨がネギを背負って演説するのを見て、ステーキもいいけど鴨ネギも美味そうじゃないかと。 アメリカ人が幾度となく立ち上がり拍手をし、早く食わせろと催促する風刺画には笑ってしまったが。 本質を突いていると思う。 この演説を日本のマスコミは、歴史的な出来事であるとして誇らしく大々的に伝えた。 しかし要は、「アメリカの戦争のお手伝いが出来るように私の責任において、その為の法案(安保法案)をこの夏までに通します」というものだ。 これが米国で大歓迎を、受けない訳が無い。 

 そして控えめに、ためらいがちに出ていた疑問が、日本の国会にまだ出してもいない法案の成立を、外国であるアメリカの議会で約束してくるのはどういう事か?というものだった。 なぜこの点が安倍総理帰国直後から国会、マスコミ、世論を問わず日本の大問題として追及されなかったのか、不可解としか言いようがない。 まだ、アベノミクスと言うまやかしに麻痺させられていたのだろうか。

 安倍と言う政権は、インディオの首長がかつてのスペイン本国による間接統治を担っていたような役回りと考えれば、乱暴であるが分かり易い。 自分のしている事が分からなければ、救いようのない間抜けであり。 分かっているのなら、許しがたい国賊である。  


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