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ケネディー暗殺 - 日本初の衛星中継          [天成人後]


 真珠湾攻撃の日付が日米で一日違う頃の、近代のどうしようもない黎明期を逞しくも生き延びた人類は。 ようやく人工的な「天体」を地球軌道上に打ち上げるまでに至り、それによって現地時間が何時かが併報されるようになった。 

 同質の天体としては、月がどれだけ人類の営みに関わったかを見れば分かる通り。 一番近い 月 という天体は、それ故、特別と思う。 異質の星、恒星としては太陽が一番近い。 この太陽が恵みの総てで、核融合と言う核分裂の時代を超越する物理の総てがある。 

 さて、その人工衛星技術は旧ナチスの V2 であり。 弾頭として載せられるだけ洗練された核兵器の開発により、キューブリック描くところの 「博士の異常な愛情」 となる。 人工衛星とは、どこまでも届く砲弾を打ち上げたようなものだ。 キューバ危機があった。 

 さすが情報の国で、衛星生放送が試みられた。 その日米衛星生中継で初めて報じられたニュースは、衝撃的だった。  ケネディー暗殺 の、まだ鮮血な脳みそが飛び散るような知らせだ。 何が、ケネディーを殺し。 どんな利益を得たのか。

 国の長が暗殺されると言うようなことは、低進国という事だ。真の近代においては考えられない。 せいぜい百数十年の間にこれが何度か起こっている国が最先端と言うこの現状が、人類のジレンマだ。 人と人の間の最終兵器は拳銃で、国と国との最終兵器は 大陸間弾道弾だろう。 1969 年、ベトナム戦争の節目。 これをもっても勝てない戦争が、以来始まっている。 戦争が何を解決したのか。 


尚:
暗殺時間は日本では二十三日の未明となり、John Lennon 暗殺も日本では十二月九日の朝で、それぞれの日付と実際が妙な事に食い違ってきている。 真珠湾攻撃は、アメリカが十二月の七日(December 7th)、日本では八日だった。 


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