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癌とチンパンジー – 性の営み              [文化の日]


 癌は、恐竜の時代にも見られた古い病気だと言う。 だから、どんな動物でも癌になるのだろうと思う。 よく言われるように、生物進化の過程で直近のせいぜい何百万年前の単位で最後に人間が分かれたのが、チンパンジーだ。 遺伝子で見ると、全体の一%しか違わない。 しかし、あらゆる意味で 人類 という種は、他の生物と決定的に違う。 

 チンパンジーと人の癌死亡率は、十倍ほど違うらしい。 猿の雌は性器を膨らませて発情期を知らせ、雄の精子をつくる細胞は適度に死滅させられていた。 それが人間の精母細胞では、無限に増え続けるものに劇的に変化したと言う。 無限に増殖する癌細胞は、人の精母細胞のメカニズムと同じだ。 その微細な遺伝子変化が、人の性の部分をこのようなものにした。 一年中、発情期なのである。 もはや白日のもとに性器を晒して示すようなものではない。

 時間を思う。 女性の方に排卵という妊娠可能期間のサイクルがある事を思うに、月経の名のごとく、月に導かれて生殖があっただろう。  しかし妊娠可能と性行為可能とは違う、男性は常に二、三日もすれば満杯だから。 ボノボのような人類社会も、肉体的には可能だ。

 地球の癌細胞と人類が言われないためには、女性の役目は大きいのではないか。 どんな男性を好み評価し、性的に受け入れるかで世界は変わる。



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