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 レジ袋と川鳥              [天成人後]


 高度成長期後半から首都圏で見られた野鳥は、スズメ、カラス、鳩に上空でヒバリ。 運が良ければ、オナガ。 梅雨の時期には ツバメ といったところでは、最近までなかっただろうか。 このうち鳩とカラスは、ひと由来が強い。 

 東京の南の県境に走る川をここ二十年程、都心に出るたびに見てきたが。 白い川鳥と一瞬思ってもスーパーのレジ袋という時代を経て、本物の白い川鳥が数羽でたむろすという昨今だ。 見間違えかと思いきや本物だった時の嬉しさは、じわりと我々を支える。  都内の善福寺川では、鴨がかわいらしく何羽かで川に浮かぶ。  下水の発達で、都市の川が劇的にきれいになっている。

 木が生えて、土の地面が露出している空間を、都市では公園と呼ぶ。 首都圏で、そこにいわゆる野鳥が顔を出してきたのは、ここ最近の事だ。 低空でランディングし、得意の早足で地上の行動に移る、明らかに野鳥。 オナガにしては胴が太く、そもそも長い尾がない鳥。 庭先の手の届くような近さでホバリングする、目の周りの白い暖色の小鳥。 ツバメをほとんど見なくなったのは寂しいが、スズメでない野鳥に接する機会が増えたのは嬉しい。 


追記:
スズメの可愛らしさは、簡単には言葉に出来ない。 人が居ない時に近くに来たスズメには、必ず歯と唇で鳴きまねをし挨拶をするようにしている。 


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