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 権威と権力  -  ローマ法王と総理              [天成人後]


 中世とは宗教があらゆるものの上にあり、科学的に言えば長い停滞の時代であった。 産業革命で始まった近代は、イギリス、アメリカと覇権を移し、いま東アジアの勃興をむかえている。 この間、科学は凄まじい勢いで発展した。 しかしこれまで近代と呼んでいたものはプレ近代のようなものであり、千年単位で始まる近代の序曲に過ぎない。

 男性同性愛者にかぎって おかま というが、 これは カルマ 、カーマ (karma) が訛ったもので、 僧侶の隠語から来たのではないかと思っている。 親鸞ゆかりの浄土真宗が妻帯を認めるが、江戸時代まで他の宗派は認めなかった。 明治から住職の世襲が始まったのだ。

 宗教や王室は権威で、政治は権力という。 日本は天皇が権威の長であるので、幸せだ。 世界では、権威が揺らいでいる。 ないがしろにされ、うやむやになっている。 金で買える エセ権威 が、はびこる。 権威が正当性になるのだから、ポスト近代 すなわち 真打ち近代 は権威にこだわりたい。

 中世は 宗教界が非世襲 で 政治権力側が世襲 という時代で、 近代の民主主義は 政治権力を非世襲 にした。 はずだった。 祖父がローマ法王をやり、お父さんはコンクラーベで惜しくも敗れ、しかし自分は二度目の法王に帰り咲きました。 などというローマ法王は、たとえ法王に妻帯が許されていても 居ないだろう。  

参照:
≪ 世襲 ≫
http://okashina-teiougaku.blog.so-net.ne.jp/2013-03-23


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