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自民党の出自              [天成人後]


 自民党政権、それも圧倒的な勝利で返り咲いた今回の選挙。 であるならば、言及しておきたい事実がある。

 自民党の結党は 1955 年 (昭和三十年)の暮れの事であり、それまで右派、左派として分裂していた 社会党 が統合されるタイミングに合わせたかのものだった。 当時の社会党は百何十という議席を持つ大政党だったのだ。 人工衛星を最初に打ち上げたのがソ連であったように、1950 年代 というのは共産主義の隆盛をみた、また不思議な時代であった。 日本のメーデーも、今では考えられないように盛り上がっていた。 意外な事に、労働組合をもたらしたのも戦後の米国 GHQ の政策だったと聞く。

 足かけ八年にも及ぶ、日本 無条件降伏 後の GHQ 統治。 いかにもアメリカらしい、理想に燃えた出発から。 戦勝国仲間、つまりは国連 常任理事国の中に居た共産主義という現実に。 またいかにもアメリカらしい、機敏な反応でこたえた占領統治だったと思える。 教育委員会、検察審査会。 地域独占の、九電力会社体制。 民法ラジオ、テレビ。 これらみな、占領統治の間に決まっている。

 スペインが南米に到達した時の残虐非道に比べれば、太平洋戦争後の米国による対日占領というのは非常に紳士的だった。 間に 「 陽の没する事なき帝国 」 といわれた 英国が入る。 利得のとり方が、Sophisticate されてくる。 しかし 利 にうといはずがなかろう文化、自民党 とはその最終兵器ではないかと思われる。

 岸信介、児玉誉士夫の二人を Wiki ってみるだけで。 そんな気分にさせられる。


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