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 平成の鎖国              [文化の日]


 平成の開国というのなら、こう返そう。 民族の文化の多様性とは、人と自然との付き合い方の多様性に他ならないと思う。 土着のものだ。 多様性は人類という種の強さにつながるだろう。 我が物顔のグローバリズムは、あやしい。

 絆とは、帰属意識を一にするもの同士にあると思う。 その前提になるのは、同じ感じ方だろう。 これが経済の呪縛から離れた時、大きなことが起こりそうだ。 1969 年を多感な時期で過ごした世代を先頭に、くさびのように世界に広がった感覚はすでに世界を平定している。 こんなグローバリゼイションなら大歓迎だ。

 縄文の時代にも、石器の材料である黒曜石は千km単位で移動と取引されていたそうだ。 現代の黒曜石は何かを見極めて、それをどこにも届くようにする。 生鮮食料品まで貿易しようとするのは、人のおごりではないか。 

 こののち民族、文化の多様性は。 鍵になっていくような気がしている。 明治維新が開国であれば、その完遂に必要なのは鎖国のベクトルではないかと。 それが人類、世界、地球に対する帰属意識のもとで成されれば、わるくない。



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