アナログとデジタル [近藤 武]
時計を見て、アナログとデジタルの違いを思う。 両者、相譲らず。 ゼロと1、あるかないか、Yes or No で 現実を表わそうとするデジタルは、手軽にそこそこのものを提供する。 録音の技術で言えば、あのビデオレコーダーの音声に採用されていた FM 変調によるハイファイ録音というのが、かなりのものであったような記憶もある。 もとより、昨今アナログ盤と称される LP レコードの素晴らしさを思うにつけ、デジタル万能に懐疑的だ。
棒グラフの幅をどれだけ細く出来るかでいくデジタルは、あくまで現実の近似値だろう。 きれいなサイン波を カクカク した棒グラフで、そううまく錯覚させられるものか、と思いきや。 CD の技術などをみれば、あっけないほどの進歩がデジタルに勝利をもたらしている。
追記:
アナログの音に常に求められたのは、シャリと輪郭のはっきりした低音だった。 FEN をわざと少し周波数ずらしてシャリシャリいわせて楽しんだものだ。 FM が出てきて、正直ぶっとんだ。 この方式は今も変わらないと思う。 アナログの FM 変調。 しかし、デジタルはそこに簡単に応えた。
タグ:文明 近代科学テクノロジー
2012-01-11 00:23