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得体の知れない、化け物              [おかしな帝王学]


 中部電力が、政府からの浜岡原発運転停止要請について、結論持ち越しだという。 いま彼らがおもんばかっている連中こそが、原発事故に際して責任を負うべき連中だ。 電力会社自体の経済的理由もあるが、それにとどまらない。 株主、金融機関、原発を作り続けた政治。 そして原子力・電力行政官僚、御用学者、金を受け取っていた地方行政にも、責任がある。 これらがこんなきっかけにしろ、日本社会の中であぶり出されて来ることは、決して悪いことではない。 

 日本の根底で化けもののように巣食う、得体の知れない不気味なものが、のたうっているように感じる。 政権交代前、郵政復党あたりからたまに照らされていたが、ここにきてちらちらとその背中が見えてきたような気もする。 その不気味なものは、民主党を飼いならし、震災後はさっそくに増税と電気料金の値上げを刷り込む。 針の隙もあれば、そこから割って逃げおおせようという。 まことに狡猾な化け物である。 


   

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