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スポーツ選手のカメラ目線              [近藤 武]


 スポーツ選手が、カメラ目線を見せるようになったころ。 いつ頃かはっきりしないが、かなりの望遠と思われるグランド、フィールド、リングから、彼らははっきりとカメラに向かって目線を送ってくるようになった。 かつては無かった事だと思う。 意識、しているのだ。

 芸能人、というのがある。 日本独特の、出世のあり方だ。 カテゴリーチャンピオンが、無差別級のチャンピオンになるような、このおかしさについてはまた別項にするとして。 よく分からないこの職業を もし一言であらわすなら、テレビに出る人、という事かと思う。 この意味で、有名人カテゴリーの 長島、王も同様であるし、アナウンサーでも同様の事になる。 

 つまりは放送にのる時間とその視聴率との積、がポイントだ。 最終的に人々の心にどれだけ存在感があるのかが勝負になるが、出たら勝ちの部分があるのかと思う。 それに個人のキャラクター、言動の部分が加わって。 大物芸能人などというのは、人が Organization 格 に成り上がったものに見える。 

 80年代、もう一つ アイドルブーム というのがあった。 一応、歌ということで出てくるわけだが。 中にはひどいものもあり、ついには登竜門としてグラビアアイドルだ。 芸能界と言うのは、ここあたりから変容したように思う。 やがてスポーツ選手が引退後、芸能人を目指すようになった。 仕事として、美味しいんだろう。 そして現役時の実績に、必ずしも合わない上がりかたが見られるようになったと思う。 どうも試合中のカメラ目線が、あまり好きでない。
    



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