SSブログ

 核 との因縁              [文化の日]


 1930年代というのは、なんとも人類にとっておかしな時代だったように思う。 昭和初期、関東軍が大活躍した頃。 ヒトラーが台頭し、電子顕微鏡、蛍光灯、一眼レフカメラ、ナイロン、LSD が登場した。 来るべき第二次世界大戦に向けて科学テクノロジーも総動員して備えているような機運だ。 

 知るだけで、このナチスドイツ、アメリカ、旧ソ連 そして日本が40年代に入り原爆の研究を進めた。 アインシュタインはナチスドイツが原爆製造に取り組んでいることを知りアメリカに原爆製造を進言したと聞く。 ヒトラーが原爆を手にするという悪夢のシナリオを、先手を取って阻止するために。 しかしナチスヒトラーは原爆製造に成功せず滅亡し、その後 原爆を完成させたアメリカは少しの躊躇も感じさせずに、広島・長崎の悪夢をもたらす。

 戦争というのは科学を進めると、敗戦を経験した日本人は言った。 1969年の気分で言えば。 なにも 核 まで行く必要はなかった。 人類史上初、原子爆弾を市民の日常の上に二度も落とされ、今回はこのような形で原発事故が起こる。 核と日本の、不思議な因縁を思う。 


追記:
1930 年代にはまた、 ジェット と ロケット が出ている。  2012.10.21


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。