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原子力の専門家              [箱根アフロディーテ]


 昨日になって、原子力専門家の、自然に対する自分らのおごりがあったという趣旨の発言を、初めて聞いた。 航空機事故があれば航空機の専門家、鉄道事故があれば鉄道の専門家。 今回は、原子力の専門家だ。 こんにち社会の基礎をなす電力の、その大きな部分を担う。 そんな役割が彼らに与えられて良かったのか、と思う。 

 原発事故の三原則は、「止める」 「冷やす」 「閉じ込める」 だそうだ。 しかし、原子力とはその燃料が使い物になったとたんに、その後 永久とも思われる長い時間に渡って 「閉じ込め」 続けなければならないものではないか。 なにも事故の際、有事の際に限った話では無い。 燃料廃棄物の処理を先送りにしたまま行われている現在の原子力発電は、言わば ローンで現在の生活をむさぼる、忌むべき人間のありようそのものだ。 キューリー婦人の原点に戻り、画像診断はじめとするツールとして、分をわきまえて活動されるべきではないだろうか。 社会のそんな基礎的な部分を、大きく任せるべきではない。

 当然、我々のむさぼる生活のありようが、問われることになる。



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