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事故原因は運転士の心理


 福知山線事故、直後何日間かのJR西の会見を覚えているだろうか。 置石があったかのような写真を提示したりの、とても見苦しいものだった。 しかし事故原因は速度超過。 おかしな若い運転士が、まるでセナが第一コーナーに突っ込むがごとく加速し、曲がり切れずにすっ飛んだ。 という事らしい。  

 事故後すこし経って、背景が徐々に知れてきた。 あの区間は私鉄と競合する区間だったらしい。 シビアな時間競争があり、運転士に過酷なダイヤだったと聞いた。 そしてその運転士をまるで調教するような 日勤教育 というのがあり、乗務させず草むしりをさせたり意味のない言葉を延々書かせたりしていたらしい。 日勤教育の後に自殺した人もいたと聞く。 心に対する攻撃のようだ。 

 しかし不思議にメディアは当初 事故原因について書きたてたものの、やがて遺族がどうのというトピックばかりになった。 とにかくあの若い運転士がおかしく、とんでもないスピードであのカーブに突っ込んだから、とだけ伝えられた。 あの若い運転士がなぜそんなおかしな状態になったのか。 誰からもちゃんと説明された記憶がない。


 

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