SSブログ

福知山線事故と ATS 


 JR西、福知山線の事故は、第一報がニュース速報のテロップで流れた時から見ていた。 見る間に死傷者がふくらみ、やがて飛び込んだ現場の映像を見て息を呑んだ。 こんな死者で済むわけがない。 そしていっこうに事故原因が分からない。 

 このようなあってはならない事故が、なぜ起こったのか? それをなぜ防げなかったのか? 問題はその2点だろう。  なぜ防げなかったのかについては単純だ、ATS が無かったからだ。 速度超過を制御できるATS が設置されていれば防げた事故であることは間違いない。

 人間が造ったものを人間が動かしているのだから、公共のものであれば特に、操作中のうっかりや急病に備えて安全対策がとられている。 大きな電車事故を経て、自動列車停止装置 (ATS) が設置されるようになった。 これは信号システムと連動して 「赤信号ではとにかく止める」 にとどまらず、「この地点では何キロまで速度を落とす」 という制御ができるものだと記憶する。  この ATS が、長い直線の末に現れるあの事故現場のカーブにはなぜか設置されていなかったと聞く。 なぜか?



この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。