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縮尺を操る                           [おかしな帝王学]



 縮尺というのがある。地図の細かく見るか大きく見るかの違いだ。 話にも縮尺というものがある。つまり話の及んでいる範囲、基礎になる考え、概念に縮尺がある。 身近にある雑談時のプチ議論、これがかみ合わないのは多くこの問題があると思う。 これを意図的に、詳細にくわしい事をいいことに操作すれば、針小棒大というよくない言葉で言われる。  日本の官僚組織も、これまでよくこの手を使ってきた。 

 この言い方でいけば。行政、官僚機構というのは細かいゼンリンの住宅地図のようなものから地球儀にある日本まで、日本で一番いい地図を持っている組織だ。

 つまり官僚組織はあらゆる分野の専門家集団という事だ。 とりわけ行政の実務においては、当然ながら日本に於いて並ぶものがない。 しかしあくまで実務である。かれらは 執事 なのだ。 主人の意を具現する為、その優秀な頭脳と蓄積された情報を使い私心なく能力を発揮する。 そのような一目も二目もおかれる役どころであるべきだ。

 そしてその主人は我々、日本国民であることは言うまでもない。 我々は民主党を使って官僚組織の矯正、必要に応じて粛清を行おうとしている。


追記:   2012.11.19
官僚機構は民意にも押される形で自民党を振り払い、こんどはしたたかに民主党を飼い慣らし。 民、自、公の三党合意とやらを通じて、まとまった手駒を持ったようだ。 霞ヶ関の永久政権を認めるのかという、そんな話になりつつある。  


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