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北朝鮮              [才蔵]



  レーニンや毛沢東の息子が歴史の表舞台に出て来た事はないが、この北朝鮮の金日成(イルソン)は当たり前のように息子の金正日(ジョンイル)に権力を継承し、今度はまたその息子に後を継がせようとしているらしい。 金王朝三代目である。 この一点だけを見ても北朝鮮という国がいかにおかしな国なのかがよく判る。 

 世襲で階級が維持される社会。それを革命でぶち壊し、平等な社会をもたらそうとしたのが共産主義ではなかったのか。 それなのに、旧ソビエト共産党や現中国共産党の特権階級を生み出す矛盾。 さらには独裁権力の世襲というソ連・中共でも分別を見せた禁じ手を、北朝鮮はなんと三代に渡って行おうとしている。
 自国民に対する恐怖政治、わが国民に対する拉致、等々。この国の嫌悪すべき問題は、まことに枚挙に遑(いとま)がない。 北朝鮮という醜悪な国家体制は、一日も早く世界から消え去るべきだ。

 しかし今回、またもこの三流共産主義国はミサイルの発射実験を行った。 見るべき技術も産業も無いこのような国が、なぜ核爆弾やミサイルを開発できるのか? それは他国の援助があるからだ。 北朝鮮の国家体制がこのまま続いてくれた方が都合が良い国がある。

 中国は北の一番の援助国であると聞く。ロシアもよく庇(かば)う。この二者の了見はおかしい。 しかし少し斜めから見てみたい。 例えば、この世から虫歯が一本も無くなったら歯医者は困る。 ネズミ退治に完璧に成功してネズミがいなくなったら、駆除の業者は商売上がったりだ。 もうひとつ。 多額のおもいやり予算を負担し 国中に米軍基地を抱えている状況や 防衛費の増大に疑問を投げかけると、決まって返ってくるのは 「北の脅威」 に対してはどうするのか? という答えだ。 

 北の脅威 とは 虫歯、あるいは ネズミ ではないのか?  
 
 心底、 北の体制の消滅を希望しているのか?



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